WordPressを安全に運用するためには、PHPを適切なバージョンに保つことが大切です。しかし、PHPのバージョンアップは、単純に数字を新しくすればよいというものではありません。
使用しているテーマやプラグイン、独自に追加したプログラムによっては、更新後に不具合が発生する可能性があります。
今回は、WordPressのPHPバージョンアップによって考えられる影響と、更新前後に確認しておきたいポイントを解説します。
PHPのバージョンアップが必要な理由
PHPには、セキュリティ上の問題を修正するための更新や、機能・性能を改善するための更新があります。
古いバージョンを使い続けると、セキュリティ上のリスクが高まるだけでなく、将来的にWordPress本体やプラグインの対応対象から外れる可能性もあります。
そのため、現在のサイト環境に合ったPHPバージョンを選び、適切に更新していくことが重要です。
一方で、PHPのバージョンが変わると、これまで問題なく動作していたプログラムが正常に動かなくなる場合があります。
PHPのバージョンアップで考えられる3つの影響
1. プラグインが正常に動作しなくなる
WordPressでは、問い合わせフォームや予約機能、SEO対策、セキュリティ対策など、さまざまなプラグインを利用できます。
ただし、すべてのプラグインが最新のPHPバージョンに対応しているとは限りません。
PHPのバージョンアップ後に、プラグインの互換性に問題が生じると、次のような不具合につながる可能性があります。
- プラグインの機能が正常に動作しない
- 管理画面にエラーが表示される
- お問い合わせフォームなどの機能が使えなくなる
特に、長期間更新されていないプラグインや、開発元によるサポートが終了しているプラグインを使用している場合は注意が必要です。
2. テーマや独自カスタマイズに不具合が発生する
WordPressのテーマもPHPによって動作しています。
古いテーマや独自にカスタマイズしたプログラムが新しいPHPの仕様に対応していない場合、更新後にエラーが発生することがあります。
例えば、次のような影響が考えられます。
- ページの一部が表示されなくなる
- レイアウトや表示内容が崩れる
- 特定の機能が動作しなくなる
既製テーマを使用している場合だけでなく、独自に追加したPHPコードがある場合も、事前に互換性を確認しておく必要があります。
3. Webサイト全体や一部の機能が利用できなくなる
PHPのバージョンアップによって、プログラムの処理中にエラーが発生すると、Webサイトの表示や機能に影響が出ることがあります。
場合によっては、ページが正常に表示されなくなったり、管理画面にログインできなくなったりする可能性もあります。
また、トップページが正常に表示されていても、すべての機能が問題なく動作しているとは限りません。
例えば、次のような箇所は個別に確認する必要があります。
- お問い合わせフォームの送信
- ログインや会員登録
- 検索機能
- 予約・購入などの操作
- 管理画面での投稿や編集
特に、問い合わせや予約、購入などにつながる機能に不具合が発生すると、Webサイトの運用だけでなく、事業にも影響する可能性があります。
PHPを更新する前に確認したい3つのポイント
PHPのバージョンアップによる不具合を防ぐためには、更新作業の前にサイトの状態を確認しておくことが重要です。
1. WordPress本体・テーマ・プラグインの対応状況
まずは、WebサイトがどのバージョンのPHPで動作しているかを確認しましょう。
まずは、現在使用しているWordPress本体、テーマ、プラグインが、更新予定のPHPバージョンに対応しているか確認します。
特に、長期間更新されていないプラグインや、独自にカスタマイズしたプログラムは注意が必要です。
対応状況が分からない場合は、開発元の情報やプログラムの内容を確認する必要があります。
2. バックアップを取得する
PHPの更新作業を行う前に、Webサイトのデータとデータベースのバックアップを取得しておきます。
万が一、更新後に重大な不具合が発生した場合でも、バックアップがあれば復旧できる可能性があります。
ただし、バックアップを取得しただけで安心するのではなく、必要なときに復元できる状態になっているかも重要です。
3. 検証環境で動作を確認する
可能であれば、本番環境を更新する前に検証環境でPHPのバージョンアップを行います。
本番サイトと同じテーマやプラグイン、設定を用意し、更新後に問題が発生しないか確認します。
具体的には、次のような項目を確認します。
- トップページや各ページが正常に表示されるか
- 管理画面にログインできるか
- お問い合わせフォームから送信できるか
- 予約や購入などの機能が正常に動作するか
- エラーログに問題が記録されていないか
また、更新直後だけでなく、実際の操作を通じて各機能に問題がないか確認することも大切です。
WordPressのPHPバージョンアップは事前確認と検証が重要
PHPのバージョンアップは、WordPressを安全に運用していくために必要なメンテナンスの一つです。
しかし、使用しているテーマやプラグイン、独自プログラムによっては、更新後に不具合が発生する可能性があります。
そのため、単にPHPのバージョンを変更するだけでなく、次の流れで進めることが重要です。
- 現在のPHPバージョンとサイト環境を確認する
- テーマ・プラグインなどの互換性を調査する
- バックアップを取得する
- 可能であれば検証環境で更新する
- 本番環境を更新し、サイト全体の動作を確認する
**PHPのバージョンアップは、更新することだけでなく、更新後もWebサイトが正常に動作し続けることが大切です。**
WordPressやサーバーの保守・運用でお困りではありませんか?
- 「PHPのバージョンアップが必要だけれど、サイトへの影響が心配」
- 「使用しているプラグインが新しいPHPに対応しているか分からない」
- 「更新作業をどのように進めればよいか分からない」
このようなお悩みはありませんか?
CREDGEでは、Webサイトやサーバーの環境に応じて、PHPのバージョンアップに伴う影響調査や更新作業、更新後の動作確認などを行っています。
WordPressの保守・運用やサーバー環境の見直しについてお困りの方は、お気軽にご相談ください。
